PC-8801mkII
その1に引き続きその2です。レトロPC界の悲劇PC-8801mkII。今回は、FDD非搭載のmodel-10です。
何が悲劇って、mkIIの後に登場したmkIISRとの性能差。FM音源や対応ソフトの量で、涙を飲んだお方も少なからずいたことでしょう…
しかし、その方々のおかげで今尚こうして存在しているのですから、感謝いたします。それに「PC-8001」との互換性を保っているのはmkIIまでです。もっと古いゲームを遊ぶのに重宝しますよ。きっと…
35年の時を超えて、元箱を開けると言う感動…
マニュアルまで付いてます。
当時のカタログ。
なかなか熱いです。
しかしなぜ、model-30とmodel-10、2台のmkIIがあるのかと言いますと…
これです。「キーボード」。これ欲しさに本体付きのキーボード感覚でmodel-10をゲットしました。レトロPCは付属品の入手が色々大変ですからね。こんなこともあります。そしてこのキーボードは、清掃したら見違えるほど綺麗になりました。
これでmodel-30で色々試せるぞと思いましたが、テープのゲームをmodel-10で動かしてみようかと…
まずは本体内部のチェック。カバーを開けた所。当然ですがFDDの姿はありません…
ファン。
拡張スロットボード。
電源。
この辺りは予備のパーツとして使えそうです。
メインボードの登場。何と電解コンデンサの姿が無い…
メインボードを外した本体下部。
そんなこんなで内部を清掃してから電源 ON。無事に起動しました。
テープレコーダーからLOAD。この後RUN…
しばらく読み込んだ後にエラー発生…
テープが悪いのか?と思ってmodel-30で試したら…
見事動いてしまいました。FDDが無いのにテープが読めないとは、残念なmodel-10…
せっかくなのでmodel-30で「ウイングマン2」を遊んでみる。きちんと遊ぶことができて感動。
「キーボードが使えて良かった」と言うお話でした…
キーボードで思い出しましたが・・・STOPキーだったかな?やたら硬いんですよね。
そして劣化で折れる・・・。気を付けてくださいね。
PC8801でもできたかな?8001だけだったかな。ゲームを実行中でSTOPキーで止まらないゲームの場合、
STOPキーを押しながらリセットボタンを押すと再起動ではなく、
処理中断の割り込みを掛けられる物が有るんですよね。
完全に機械語のみで動いているゲームに対してはゲームの再起動になったりするんですが。
STOPキーが効かないゲームの一部ではCTRL+Cで止められる物が有ったり。
これを使ってBASICだけ、BASIC+機械語のRPGとかリストを書き換えてチートやってました。
一部のゲームでは「list」や「run」命令を使うとリセットが掛かる物もあったり・・・。
「list」は使えるけど「run」が使えないゲームの場合なら、コマンド待ちの状態で「goto」命令。
STOPやCTRL+Cで処理を止めた場合は行番号が出るのでgoto + 表示された行番号で
そのままの状態から処理が再開されます。
アドベンチャーゲームの場合・・・メモリを拾うPEEK命令を使ってメモリの内容を全て画面表示させると
テキストはそのまま表示されるので内容を読み取ってしまうとか・・・。
チートは一度やり方が分かるとダメですね。何でも試したくなる・・・。
確かにSTOPキーとその隣にあるCOPYキーは硬いですね。重いといいますか。
古いものですから危険ですね。。
それにしてもキー割り込みからのいじり用がすごいですねw
goto命令で行きたいところに行ってしまうのもあれですが、
アドベンチャーゲームのメモリを見てしまうとかはかなりの禁じ手ですねww