MDT243WGII
レトロゲームを楽しむ為の環境シリーズ。今回は、「三菱マルチメディアワイド液晶ディスプレイ」VISEO MDT243WGII。仕様はこちら。
2009年後半の製品ですが、レトロゲーム目的では、まだまだ新しいくらいです。今まで各種レトロゲーム機の動作確認等で使用しておりましたが、ようやくしっかりした置き場所を確保した、というお話が前回の雑記。今回は隠れ仕様の15kHzモードを含め、レトロゲーム機、レトロPCをどのくらい表示できるのか?というお話。
インタフェースはアナログRGBが前提です。この時代のアナログRGB端子といえば、ミニD-SUB15ピン(通称VGA端子)が普通なので、RGB21ピンを接続するには変換が必要です。今回はオークションで手に入れた上記の変換ケーブルを使用しました。
最初の画像の通り、NES-RGB搭載のツインファミコンは表示できました。ただし、少々チラつきあり。
お次は、MSX2+HB-F1XDJ。こちらは残念ながら何も表示されず…
じゃんじゃん行きましょう。セガマスターシステム。こちらは残念ながらNO SIGNALで表示できず。
メガドライブ2+メガCD。予想に反して表示されました。
テラドライブのテラメニュー。ここからは21ピンの変換アダプタ無し。そもそもVGA表示な気がするので問題無し。
テラドライブのメガドライブモード。こちらはOUT OF RANGEで表示できず。
PC-8801MA2は表示可能。PC-88側は2列仕様のD-SUB15ピンなので、変換アダプタを使用。
画像に本体が写っていないけど、PC-9801DAも表示可能。そもそも24kHz表示は仕様の範囲内。やはり変換アダプタでD-SUB15ピン変換している。
アナログRGBの相性は大体こんな感じです。アップスキャンコンバーターを挟んでいるわけでも無く、解像感やコントラストは緩い感じです。こだわる場合はディスプレイ側で調整できますが、その範囲内でお好みの雰囲気を出せるかは別のお話…
デジタルRGBのDVI-D端子は、PC接続以外にもXRGB-3との接続に威力を発揮します。それはまた追い追いと…
こちらは、RGB以外の端子。S-VIDEO、VIDEO、D5、HDMIなど、レトロゲーム機で活躍する端子が揃ってます。5Wx2のステレオスピーカーや懐かしのS/PDIF出力も搭載していて、なかなか使い手のあるディスプレイです。
難点は以下の通り。
- 重い。
- スタンドのマウントがVESA 200×100である。
- ディスプレイを回転して使用することが禁止されている(説明書に記載されいてる)こと。
縦で使用できなかったのは残念…
15KHzのアナログRGB使う場合はモニターによってSYNCの扱いのパターンがいくつかあるようです。
先ずは15KHzで有ってもV-SYNCとH-SYNCの両方を使う場合。
もう一つはC-SYNCは持っているが正論理で繋ぐ場合。あと一つはC-SYNCが負論理になっている場合。
アナログ21PINの入力はC-SYNCが正論理なので、負論理のMDではそのままC-SYNCが使えず、
代わりにコンポジットビデオ信号をC-SYNCとして繋ぐそうです。
ちなみにテラモニターはどちらのパターンでも通用します。(C-SYNCである場合はH-SYNCは未接続にしろとありますが)
なのでMDはDIN8PIN(U型)からコンデンサと抵抗を通してDSUB15ピンに変換ケーブルを作るだけで映ります。
ちなみにMDは一部のロットを除いては内部ではS出力を持っているんですよね。
なるほどです。
V-SYNC、H-SYNC、C-SYNCの正と負でパターンが多いですね。。。
全ての条件となると昨今の液晶モニターでは中々難しいのでしょうか。
アーケード基板とかになると尚更ではありますね。
その点ブラウン管は映るのですが、今度は微妙な表示範囲の調整が面倒だったりして。
MDの内部S出力何に使うのでしょう。。。
MDのコンポジットを生成するチップがS出力も同時に生成してます。一部のロットではS出力を持ってないチップを使ってますが。
多分当時ではS端子よりもコンポジットの方が普及していたからって事だと思います。
両方出してくれよとは思いますけどねw
A/V端子が独自規格であればよかったんでしょうけどMK3互換も考えての事だと思います。
そんなチップを使ってるなら、
確かにそれは両方出してくれてよ!!
って思いますねw
まあ後で調達し易いチップを使ったりできたのなら、
セガ的には正解だったのかもしれませんが、少し残念ですね。
MDに使われているICはVDPのRGB信号をそのまま出力(恐らくバッファ?)、
S出力、コンポジット出力の3つを出力していてそのうちRGBとコンポジットをA/V端子に出力しています。
MDの周辺機にはスーパインポーザー(ビデオ用のテロップづくり?)が有ってRGBをビデオに重ねる予定だったんだと思います。
スーパインポーザーは流れたみたいですが。代わりに32Xがそういった利用をしてましたね。
テラモニ用のRGBケーブルを作る為の参考にXMD-2を分解したらなんと!
MD内部で使われているエンコード用のICを使っていたのでしたwwww
自分のMDにXMDを繋ぐと同じICを2連で繋ぐという何とも間抜けな形に・・・。
あれ?S出力ってこのICが作ってるの?と不思議に思ってICのデータシートを見たら・・・なるほどなぁとw
そんな周辺機器が予定されていたんですね。。
そして回路の特性をあの32Xは利用していたとは。。。
買いましたけどね32X。
XMD-2を分解したりしてたんですね。
私の場合は分解したら二度と元に戻らないし、
そもそも分解すら綺麗にできなかったかもですw
エンコード用のICを2連というが分かりませんが、
エンコードしたものをまた戻したりしてたんですかね。。。
何にしても面白いですねw